オーダーメードの治療です

鍼灸の簡単な歴史

　鍼灸の始まりは、ヒトが狩りの途中などで尖った石や植物のトゲで体表を傷つけてしまったり、出血したりすることで、なんか痛いなぁって思っていた部分が、偶然楽になるといった現象が度々起こったからではないかと言われています。

　同じような現象を何度も何度も経験することで、もしかして、傷つけると良くなるんじゃないかと関心を持ち始め、石のカタマリ等を使って、体を刺激するとなんとなく痛みが減っていくということを学んでいったのではないでしょうか。

　旧石器時代はダサい石器を使っていたと言われています。ダセェ石器→打製石器。そして、時代は新石器時代へ。

　ダサい石器が魔性の石器（磨製石器）へと進化した頃、かなり精巧な石器を作り始めたと言われています。それを「砭石（へんせき）」といいます。この頃、火も使えるようになったようです。 砭石は、刺鍼治療用だけではなく、感染によって化膿した局所を切開して、膿を出すなどの外科的な処置にも使われていたようです。

　火を使い始めると、まずは火を囲んで暖を取るようになって、火で炙った石などを体に当てると、温かいだけではなくて、痛みも軽減できるようになることを知ったようです。 例えば、お腹に当てたら楽になったり、肩に当ててみたら肩が楽になったりなど、色々な発見があったのだと思います。

　さらに、体の上を火で温めながらなぞると、体調が良くなっていくことに気づいたんだと思います。そして、枯れた草などを燃やして体の上に乗せると、気持ちいいってことにも気づいていったんだと思います。

　これが、灸法の始まりです。

　1972年から発掘が始まった馬王堆（まおたい）の墓の周りの書には、経穴や鍼の記載はなかったようです。 「経脈」や「お灸」の記載はあったとのことですから、つまり経穴や鍼に関しては、まだ系統立てて発展はしていなかったのだと思われます。

　ですが、殷から漢の時代までに金属加工技術が発展しているらしいので、この時代から鍼が細くなっていったのでしょう。

　さきほど、経脈の記述はあったというお話をしました。
　古代の中国の思想では、天人合一（てんじんごういつ）といい、天、人、地はすべてのものは「気」でできていて、人も自然の一部であり、人体に起こる生理現象は、自然で起こる原理原則に従って変化すると考えられていました。

　古代中国の大きな川を人体に当てはめて、経脈という考えを作ったのでしょう。

　つまり、経脈という大きな川の流れがせきとめられて気の流れが悪くなるのであれば、そのポイントに鍼やお灸で治療すると、川の流れが良くなると考えて、後に経穴（ツボ）が生まれていったと思われます。

というわけで、鍼灸治療をすごく簡単に説明すると、細い鍼を体表から体内に刺し、艾を体表において熱刺激を与えて、気の流れをよくするという治療法と説明できると思います。

一般的な鍼の太さについて

鍼灸で使われる鍼の太さは、「0.14～0.34㎜」くらいです。
左側の画像は、いろいろな鍼のサイズのものを並べてみました。

一番上：一般的に使うちょっと太いサイズの鍼　0.2mm
二番目：ちょっと肩こりの強い場合に使う鍼　0.24mm
三番目：歯医者さんでつかう麻酔の鍼　0.26mm
四番目：中国鍼　0.28mm
五番目：ボールペン
です。
髪の毛より細い太さの鍼から、もっと太い鍼まで、お身体の状況によって使い分けます。
そして、患者さんの鍼の経験度からも、使い分けています。

　あなたのご自宅や職場などにお伺いします。あなたのプライベート空間でリラックスした状態で鍼灸施術を受けることができます。
現在の範囲は、茅ヶ崎市、横浜市瀬谷区三ツ境付近の一部の地域にお伺い可能です。それ以外の場所についてはお問い合わせください。

別途交通費をいただきます。
交通費は、事前に概算金額をお伝えいたします。(電車等交通機関等やパーキング代)
※　基本は、車での移動とお考えください。
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